水上スポーツとして熱く盛り上がれる『ボート』『カヌー』

2017年の夏頃、会場問題でニュースを賑わせたのも記憶に新しい『ボート』と『カヌー』について紹介します。まず会場ですが、東京の「海の森水上競技場 」、宮城県の「長沼ボート場」、埼玉県の「彩湖」、そして大穴としてICOが提案した、アジア大会会場などの実績のある韓国の「弾琴湖国際ボート場」のうち、どこで開催するのかということで長らく話し合いが行われていました。現在、建設が問題なく進むという判断で「海の森水上競技場」での開催を予定し準備が進められています。

そして何より、どんな競技なのかということがポイントですよね。日常的に行える競技でもないため、あまりルールや見どころがわからないという方も多いのではないのでしょうか。
まず『ボート』ですが、これは簡単に言うと一つの船をオールで漕ぎ順位を争う競技となっています。漕手の人数や、舵手であるコックスがいるかどうかで種目がわかれていて、なんと男女それぞれで7種目(計14種目)もあるんです!シングルスカル、舵手なしペア、ダブルスカル……「エイト」と呼ばれる最多人数の種目の場合、8人の漕手とコックスの計9名が一つの船に乗り順位を争います。

見どころとなると、やはりレースですので、抜きつ抜かれつ体力を計算に入れながらゴールまでに各チームで行われる駆け引きでしょうか。また水上スポーツであるため、息の合ったチームの動きは景色を動かし美しい景観すらつくり出します。その点がボートの楽しみな点と言えそうです。

『カヌー』は、「スラローム」と「スプリント」に競技種別がわかれます。スラロームは、激流コースに用意されたゲートをくぐりながらゴールまでにかかった時間を競う種目となっており、船に乗る人数(1人または2人)と舟の操作に使用するパドルの種類によって種目が分かれる競技となります。スプリントの場合、200メートルや500メートルなど直線コースを一斉にスタートし、いかに速くゴールできるかを競う種目となっています。激流に呑まれながら1秒でも速くタイムを縮めなければならないスラローム、他のボートより1センチでも前に出ることで勝利が決まるスプリント、どちらも熱い競技として目が離せなさそうですよね。
また、カヌーもボートも座り漕ぎのカヤック、立ち漕ぎのカナディアンで種目が細かくわかれる競技。「オリンピックだけでなんと16種類も!カヌーの競技種目まとめ」でも詳しく解説されています。
ハードな競技で観てて飽きることは決してないスポーツですので、ぜひ当日は観戦を楽しんでください。

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