ストリートから生まれたショー競技『スケートボード』

車輪を前後につけた小さな板の上を自在に操り、トリッキーな技を多く繰り出すスケートボード……夜の公園などで若い子が興じている光景をよく見かけますよね。そんなスケートボードがオリンピックの競技になっているということに、驚いたという人も多いのではないでしょうか?2020年東京オリンピックで、初めて正式種目としてメダル争いが行われることとなったスケートボード。スポーツとしての一面も持ちますが、ストリートカルチャーとしてショーやフェスと言った側面も持つ競技なので、会場は盛り上がること間違いなしと言えそうです!

そんなスケートボードですが、選手はどのような選手が多いのでしょうか。アメリカ発祥と言われており、さすが注目選手の多くはアメリカにいるというのが現状となっています。ただ、選手の平均年齢は10代から20代という若さです。日本を始め、スペインやフランス、ドイツなどのユーロ圏や、オーストラリアなども注目される選手が多く育っており、ランキングや大会なども目まぐるしく変化が起きている競技となっています。

オリンピック競技として、スケートボードは2つの種目が用意されました。階段や手すり、ベンチや坂、壁など街に見立てたセクションを直線コースに置いた「ストリート」では、セクションを利用した技を採点し得点を競います。スライド、スタンス、オーリー……繰り出される技の数々に、始めはボードと足がボンドや磁石でくっついているんじゃないかと疑ってしまうかもしれません。
もう一つの種目は、「パーク」と呼ばれる、大きなお椀をいくつも重ねたような円形の競技場で行われます。急な傾斜を上がり、空中に舞いながらエア・トリックを見せ得点を競う種目です。直線的な配置をさまざまな角度からアプローチをするストリートとは異なり、360度すべてがパフォーマンスの舞台となる回転技が多いのがパークのポイントでしょうか。非常に華やかで、大技が決まったときの盛り上がりも大きい人気の種目とされています。
水泳の元オリンピック選手の伊藤華英さんは「五輪新種目スケボーは新体操の要素も必要」と語っていますよ。

2020年の東京オリンピックでは、東京都有明にある有明BMXコースが会場として予定されています。東京オリンピックのために新設される設備の一つで、これからの日本のストリートカルチャーの聖地になる場所と言えそうですね。観客席も5,000席ほど設けられる予定となっていますので、大会当日は会場でフェスさながらの熱気と盛り上がりを体感したいですね!

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